入札・出品方法
大般若経三百五十二 永恩具経は、南都興福寺の蔵司であった永恩が貞永年間(1232-1233)頃、天平年間から平安初期の大般若経六百巻を蒐集し、それを一具として河内の玉屋神に施入したもので、のち流出して、京博(第514.522)、奈良博(第205)、東博(第522)をはじめ諸家に収蔵されている。掲出は巻末部を含め大半を失うものだが、天平二年(730)の奥書を有していたとされる。近年になり薬師寺で20巻が発見され、都合一割の残存が確認された。なお、京博の二巻は、天平二年の奥書をもち重文に指定。