ドーム兄弟は、フランス東部のナンシーでガラス工場を経営していたジャン・ドームの息子で、兄オーギュスト・ドーム(1853~1909と)弟アントナン・ドーム(1864~1930)。兄は1878年に、弟は87年に父の工場のガラス製造事業に参加。その後1891年、ドーム工場でも美術工芸品としてのガラス生産が開始された。ガラス工芸家や美術家など優秀なスタッフのもと水準の高いガラス製品を多数市場に送り出した。1900年にパリ万国博覧会出品、ガラス部門でグランプリを獲得。アール・ヌーヴォーを代表する工房のひとつとなる。