入札・出品方法
木賊(とくさ)は山間地の湿地に自生する植物で、古くから「砥草(とくさ)」とも書き、研磨剤として珍重された。現在でも生け花の客材のように鑑賞用としても親しまれ、能や、和歌に詠まれる等、広く題材としても知られる。木賊に関して有名な和歌がある。
「とくさ刈るその原山の木の間よりみがき出でぬる秋の夜の月」 源仲正
屏風全体に木賊の群生を描き、金砂子で表現させる金雲があたかも月明かりに照らさせた水面を表現し、掲出は秋月に照らされた園原の地を表現した作品なのであろうか。