入札・出品方法
鉄板六十二枚を矧合わせ、各間(前正中に三行)中央寄りに厘劣りの小星を三十打つ。天辺は星を打たない空隙を設け、金工六段の八幡座を宿す。鋲飾は笠印付鐶のみ付す。眉庇は共鉄、素銅唐草毛彫覆輪を廻らし、後補の三光鋲で留める。祓立台を具えていた跡をみる。吹返は小さく、黒漆塗素文で唐草毛彫覆輪を廻す。𩊱は細い鉄黒漆塗板札七段を奈良菊鋲四で腰巻板に留め、裏は銀塗とし、肩摺板は中央で二分されている。後正中の銘は「宗□之住吉久」と見受けるが確証を得るものではない。先学の御賢察を待ちたい。