入札・出品方法
型吹 レバノン(出土地) 一般にローマングラスと呼称される作品群の中でも、古代フェニキアの都市国家シドン(現在のレバノンに位置)で制作されたものは透明度が高く、型吹きの技術も高い品質を誇った。本品もその一で、古代ガラスの研究者であるGustavas A. Eisenによって「神殿シリーズ」と銘打たれている。本品表面には神殿への奉物である壺形の浮文があり、その間の柱状の文様と上部の輪線が神殿を具象したものであることに由来する。紀元後1世紀頃の作。