入札・出品方法
兜の後正中表側に「月田良久」、胴に「元治元年子(1864)五月吉日」の鐫銘を確認する。鉄錆地頭形兜は笠印付鐶以外の加飾をせず、二本角本に木胎箔押の前立(多傷)を宿す。朱漆塗板札五段の当世𩊱は一段目を吹返し、朱の素文とする。面具は伴わない。胴は鉄縦矧の五枚胴とし、各板、七間五段の草摺、合当理・受筒を朱漆塗とする。毘沙門籠手・小篠佩楯・七本篠臑当は金塗かつ家地を異にするため、後世の寄せの可能性も想定せねばならない。黒塗釘抜紋笈櫃に収まる。