唐冠波頭兜付本小札二枚胴具足 Gusoku Samurai Armour

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#002
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8,000,000円~
その他
付一荷櫃(軸 左三ツ藤巴紋)

物語

兜と胴他とは本来別作で、兜を拝領するなどして後、現在の一具に構成されたとみられる。唐冠形兜は太閤の肖像画に多見されるように太閤の好を顕著する。太閤を含む名家から州浜紋家に下賜された可能性を想像したい。
兜鉄地の頭形兜に唐冠形を張懸け、頭頂を波頭とする。後方左右に冠の巾子(木胎黒漆・一方時代補修)を飾る。眉庇に渦眉を打出し、額皺一条を刻む。一本角本を立て、日輪(木胎)の前立を添える。吹返は一段で獅子文絵革を貼り、檜扇紋金具を据え、鍍金覆輪(唐草毛彫)を廻す。●シコロは板札五段を紺糸で素掛に威し、裾板には鉄色革を貼り、菱綴一段に啄木の耳糸を添える。
面具 鉄地黒漆塗劣勢頬(内朱)。垂は板札四段を紺糸毛引威とし、裾板に緋菱綴一段を添える。
胴鉄本小札紺糸毛引威二枚胴。袖、面具垂も紺糸毛引威とする。胴裏には黒革を充て、 胸・脇・背板は雁木として鍍金素文覆輪を廻す。雁木に素文覆輪は袖の化粧板にもみ られる。緑羅紗亀甲金包の小鰭・満智羅が添う。同工を臑当立挙にみる。裏布に紺地金襴(?文)を張るが、同布は三具に用いる。前・後立挙の一段に赤銅魚々子地の入八双金物を打ち州浜紋を据える。州浜紋は繰締鐶、袖(化粧板)、籠手手甲に打つ。総角付鐶を具え、座金は鍍金とし麻葉繋で飾る。背には角合当理・待受を取り付ける。草摺は革本小札で七間五段とし、裾板に緋菱綴二段に耳糸を添える。二段菱綴は袖裾板にも用いる。
袖毘沙門籠手。鉄盛上板札●段。
三具 五本篠籠手。鎖佩楯(丸金具)。七本篠臑当。
付属 一荷櫃(藤の丸、抜け九曜紋)、唐組腰紐が添う。

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