入札・出品方法
時代箱が添い「阿蘭陀硝子瓶 千弐百六拾壱番」の墨書をみる。この1261番の数字に出品者が注目し、「薩摩藩が弘化三年(1846)と四年(1847)に、膨大な数量のガラス器を阿蘭陀との密貿易で輸入し、日本海側の都市で販売したそのガラス器の一つではないか。」と具申を受けた。 弘化三年には13800個と111揃えのガラス器、翌四年にも13800個と111揃えが輸入された。1261番が注目された理由である。 参考:『薩摩ガラス』戸澤道夫 里文選書 平成十二年