入札・出品方法
鉄錆地二十二間筋兜、鉄地錆色漆塗烈勢頬、横矧二枚胴、当世袖、六本篠籠手、瓦佩楯、七本篠籠手に具足櫃が添う。
兜、面具、胴、袖は、花田絲の素懸威で統一し、三具では、佩楯の家地のみ紋(紺地丸龍雲錦)の大きさを違える。
錆地の兜鉢は、先尖の長丸ながら鉢を深く形成し、加えて金工六段の八幡座も高く造作して兜を極端に細長く見せている。
兜には刀傷とみられる誉の傷をみるが、惜しむらくは胴の胸板と背板部の粗末な仮補修である。