入札・出品方法
小ぶりながら圧倒的な存在感を放つ、**青貝細工(螺鈿)**の宝珠形香合。 螺鈿を幾何学文様に丁寧に配し、玉虫色に輝く光の変化が、動きと気品を与えています。
「唐物(からもの)」と称される異国趣味の中でも、青貝細工はその緻密さと華やかさで特に珍重された工芸技法。 本作は、宝珠(ほうじゅ)型のふくらみに合わせ、放射状に文様を分割配置する意匠構成が見事で、まるで一粒の宝玉を思わせる佇まいです。
光の加減で移ろう輝きと、静謐な赤銅色の地肌とのコントラストは、見る者に静かな感動を与えます。