入札・出品方法
文殊は釈迦入滅後に印度で生まれ、菩薩道を修し、経典結集に深くかかわり、知恵の文殊と評価され、観音菩薩に次ぐ信仰を獲得した。菩薩の上首に位置して、釈迦如来の脇侍を普賢菩薩とともに務める。文殊信仰の盛行もあり、図像的にも多様な展開をみる。
掲出は、五智如来を表象する五髻の宝冠を戴き、右手に梵篋、左手に五股杵を上にする青蓮華を持つ。胎蔵界曼荼羅の中台八葉院の西南隅と東方三重目文殊院の主尊と同図であり、密教系の修法本尊とみられる。