入札・出品方法
左手に宝珠を載せた蓮華を執り、右手は与願印として結跏する。福と智を司る虚空蔵菩薩に係る修法は二系統あり、掲出は求聞持法の本尊である。絵絹の損傷は惜しまれるものの、着衣の截金文様の緻密さは見て取れる。作期は十三世紀頃、寛文十年(1670)と文化四年(1821)に改装された旨の墨書をみる。